Text ヘンナオハナシノバショ。 ―――――――――――――――――――――――― 第7回 家庭訪問
中学生や高校生にとって家庭訪問というイベントは 非常にめんどくさく、どうでも良いようなモンである。
しかし小学生にとっては 担任の先生が自分の家に来るという事は非常にわくわくドキドキするものだ。
カイザさんのクラスにも、家庭訪問シーズンがやってきた。
(今までの主な伝説)
生徒に向かって「クォロすぞ…。」と言う言葉を吐きかける。
生徒をカーテンでくるんだ後、殴る。
後ろ回し蹴りを披露する。
ま、まあ…、確かにドキドキはするでしょうね…。こんな人が来ると思うと…。
僕なら、玄関先に塩まいておきますね。
いや、それだけじゃ不安なんで、玄関に魔よけ札を貼っておくくらいは…。
そしてついに、カイザ家にサトウはやってきた。
サトウはズンズンと家の中に入っていく。
カイザ母子がサトウと向かい合って座る。
サトウ「カイザ君は家ではどんなですか?」
カイザ母「静かです」
サトウ「(かわいげを込めて)学校でも静かだモンねェ〜♪♪♪」
なッ!!?
学校での、あの破天荒な姿はいったいどこへ行ったのか。 かわいすぎますサトウ先生!
そして、珍しく何も事件を起こさないまま、家庭訪問は終わろうとしていた。
カイザさんはホッとしたことだろう。 この「生きた伝説」が自分の家で新たな伝説を生み出さなかったことを。
しかし、ミラクルは起こった!
玄関から外へ出るサトウ先生。
そのとき、カイザ家の愛犬が、
「わん わんわんわんわわわん!! わんわん!!
グルルルルゥ、 わわん!わんわん! ぅわん!!」
突然サトウに向かって吠えだした!
サトウ「うをォう!吠えますねェこの犬!よく吠えますねェコレ!」
動物は、人間よりも第6感なるものが優れていて
危険が近づくと事前にソレを察知できるらしい。
危険が近づくと事前にソレを察知できるらしい。
昔、実際にあった話だが、外国の酒場に主人と来ていた犬が しきりに主人を酒場の出口まで引っ張っていこうとした。 あまりにしつこいので仕方なく外に出る主人。
その瞬間、
今までいた店が、一瞬で崩壊してしまった。
原因は、その建物の疲労と屋根の重みだったそうだ。
このように、動物の第6感は確かなものらしい。
カイザさんによると、その犬はとても人なつっこく、
今まで一度も人前では吠えなかったらしい。
今まで一度も、人に向かって吠えたことはないらしい。
僕も何度か見たことがあるが、とても人なつっこくてかわいかった。
サトウ先生!? あなたまさか、人間じゃないんですか!?
その犬の目にはサトウがどのように映ったのだろう…。
どのような危険が感じられたんだろう…。
サトウがビビって帰っていくのに、まだカイザ家の犬は「グルルルル…。」と鳴いている。
そこまでの危険人物だったんでしょうか。
余談だが、それ以来、人前では吠えていないらしい。 つまり、サトウは世界でただ一人、カイザ家の犬に吠えられた人物なのだ。
ダントツ一番の危険人物だ。
やっぱり塩まいておくべきだったでしょう。魔よけ札貼っておくべきだったでしょう。
なんせ、
ヤツは伝説の危険人物ですから。
第8回へ続く。
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